HQ!!を応援してるブログです。腐ってますので何でも大丈夫な方向け。
初めましての方はリンクの「初めに」をご一読ください。
since2011.03.10
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東西で初ssです。ちょっとずつ作品書いていけたらいいなと。
エロくはないです、エロはちょっと匂わして回避っていうぐらいしか書けません。ヘタレです。
よろしければどうぞ~。
エロくはないです、エロはちょっと匂わして回避っていうぐらいしか書けません。ヘタレです。
よろしければどうぞ~。
「旭さんの手って、大きいですよね。」
ベッドにもたれるようにして、横に座っている猫目の彼が自分の手をまじまじと眺めて言った。
それにつられて、雑誌をめくるのをやめて自分のその手を改めて見る。
まあ、確かに標準的な高校生男子よりは、少し大きいかもしれない。
「それに、指が長いっす。爪とか、ちょっと縦長でキレイだし・・・」
さらに顔が近づいてきたので、少し心拍数が上がる。
自分より身長の小さい彼が、ちらりとこちらを見上げる様は、けっこう心臓に悪い。
「うーん、そうなのかな?」
肯定とも否定ともつかないような、曖昧な返事をする。
だって、自分の手なんか、他に比べるものもない今、よく分からない。
「そーっすよ!だって、俺とかすげー小さいし。厚みだって、全然違う。」
ほら、と差し出された手は、なるほど彼が言う通りだ。
小さめの手に、薄い手のひら。でも骨ばっているし、丸く切りそろえられた爪は女子のそれとは違う。
「あ、怪我してる。」
「ああ、午前の練習で、ちょっと擦っちゃって。でもすぐ治ります、これくらい。」
よく見たら、痣とかかすり傷とか擦り火傷とか、生傷の絶えない手だった。
それも全て、勝つため、チームのため。転がって、飛び込んで、彼はいつもボールを繋いでくれる。
そう思うと、その手はなんと愛しいものか。
「え?旭さ――」
するりと、その手を掴む。自分の手にすっぽり入るこの大きさが可愛いと心の中でつぶやく。
それを顔の高さまで持ち上げて、小さな傷に唇を押し当てた。
「・・・早く治る、おまじない。」
「・・・!」
旭さんって、時々めっちゃ気障ですよね。
唇を突き出して、眉根を寄せて目の前の彼が言う。
その頬も耳も赤くなっていて、自然とこちらの頬が緩む。
男らしいと評される彼が、こんな初心で可愛らしい反応をすることを一体どれくらいの人が知っているだろう。
「じゃあ、俺も。」
そう言って、今度は自分の手が彼の方に引き寄せられた。
「・・・って、ええ!?」
情けない声が出た。だって、てっきりさっき自分がしたように唇が触れるくらいのものかと思っていたのに。
彼は薄く口を開き、赤い舌を覗かせてこちらの指先を口に含んだのだ。
急な生温かい感触に、身体がぞわりと粟立つ。人差し指、中指、薬指。彼の唇や舌が、順番に触れていく。
その大きな目は少し伏し目がちになると、急に色気を帯びるから困ったもので。
艶めかしい彼の表情と指先の感覚に、顔は熱くなるし、鼓動はどんどん早くなってしまう。
「ちょ、に、西谷!」
「なんれふか?」
「く、口に含んで、しゃべるなよ。」
そう言えば、ゆっくりと指から唇を離した。うっすら引いた糸がまた、恥ずかしくなった。
「お前ねぇ・・・」
「やられっぱなしは、性に合わないんですよ。」
そう言ってにかっと笑う顔には、さっきのような色気は微塵もなかった。悪戯の成功した少年のような笑顔。
そんな表情も好きだが、さっきの行為の名残が自分の中に熱を燻らせている。
「旭さん、指、感じちゃいましたか?」
今、すっげぇエロい顔してますよ。
耳もとで囁くように言う彼は、確信犯だ。悔しいので、ぎゅうっと抱きしめてこちらの顔が見えないようにした。
そして抱きしめ返してきた彼を、すぐ後ろのベッドの上に押し上げて、そのまま組み敷く。
もう一度、彼の指に自分の指を絡め、縫い付けるようにする。彼は少し驚いたような表情をしていたのが、少し気分がよかった。
「煽った責任は、取ってくれるよな?」
見下ろした彼は、不敵に笑った。絡めた指に、力がこもる。
「望むところです。」
ベッドにもたれるようにして、横に座っている猫目の彼が自分の手をまじまじと眺めて言った。
それにつられて、雑誌をめくるのをやめて自分のその手を改めて見る。
まあ、確かに標準的な高校生男子よりは、少し大きいかもしれない。
「それに、指が長いっす。爪とか、ちょっと縦長でキレイだし・・・」
さらに顔が近づいてきたので、少し心拍数が上がる。
自分より身長の小さい彼が、ちらりとこちらを見上げる様は、けっこう心臓に悪い。
「うーん、そうなのかな?」
肯定とも否定ともつかないような、曖昧な返事をする。
だって、自分の手なんか、他に比べるものもない今、よく分からない。
「そーっすよ!だって、俺とかすげー小さいし。厚みだって、全然違う。」
ほら、と差し出された手は、なるほど彼が言う通りだ。
小さめの手に、薄い手のひら。でも骨ばっているし、丸く切りそろえられた爪は女子のそれとは違う。
「あ、怪我してる。」
「ああ、午前の練習で、ちょっと擦っちゃって。でもすぐ治ります、これくらい。」
よく見たら、痣とかかすり傷とか擦り火傷とか、生傷の絶えない手だった。
それも全て、勝つため、チームのため。転がって、飛び込んで、彼はいつもボールを繋いでくれる。
そう思うと、その手はなんと愛しいものか。
「え?旭さ――」
するりと、その手を掴む。自分の手にすっぽり入るこの大きさが可愛いと心の中でつぶやく。
それを顔の高さまで持ち上げて、小さな傷に唇を押し当てた。
「・・・早く治る、おまじない。」
「・・・!」
旭さんって、時々めっちゃ気障ですよね。
唇を突き出して、眉根を寄せて目の前の彼が言う。
その頬も耳も赤くなっていて、自然とこちらの頬が緩む。
男らしいと評される彼が、こんな初心で可愛らしい反応をすることを一体どれくらいの人が知っているだろう。
「じゃあ、俺も。」
そう言って、今度は自分の手が彼の方に引き寄せられた。
「・・・って、ええ!?」
情けない声が出た。だって、てっきりさっき自分がしたように唇が触れるくらいのものかと思っていたのに。
彼は薄く口を開き、赤い舌を覗かせてこちらの指先を口に含んだのだ。
急な生温かい感触に、身体がぞわりと粟立つ。人差し指、中指、薬指。彼の唇や舌が、順番に触れていく。
その大きな目は少し伏し目がちになると、急に色気を帯びるから困ったもので。
艶めかしい彼の表情と指先の感覚に、顔は熱くなるし、鼓動はどんどん早くなってしまう。
「ちょ、に、西谷!」
「なんれふか?」
「く、口に含んで、しゃべるなよ。」
そう言えば、ゆっくりと指から唇を離した。うっすら引いた糸がまた、恥ずかしくなった。
「お前ねぇ・・・」
「やられっぱなしは、性に合わないんですよ。」
そう言ってにかっと笑う顔には、さっきのような色気は微塵もなかった。悪戯の成功した少年のような笑顔。
そんな表情も好きだが、さっきの行為の名残が自分の中に熱を燻らせている。
「旭さん、指、感じちゃいましたか?」
今、すっげぇエロい顔してますよ。
耳もとで囁くように言う彼は、確信犯だ。悔しいので、ぎゅうっと抱きしめてこちらの顔が見えないようにした。
そして抱きしめ返してきた彼を、すぐ後ろのベッドの上に押し上げて、そのまま組み敷く。
もう一度、彼の指に自分の指を絡め、縫い付けるようにする。彼は少し驚いたような表情をしていたのが、少し気分がよかった。
「煽った責任は、取ってくれるよな?」
見下ろした彼は、不敵に笑った。絡めた指に、力がこもる。
「望むところです。」
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