HQ!!を応援してるブログです。腐ってますので何でも大丈夫な方向け。
初めましての方はリンクの「初めに」をご一読ください。
since2011.03.10
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ラクガキ含めて、ちらっと小ネタというかなんというか。入学したての頃の一コマ。
(大菅っぽいです、ご注意!)
********************************
「ね、スガちゃん写メ撮ろう写メ!」
それは突然の申し出だった。
携帯をいじりながら、夜久がぱっと顔を上げる。
俺は少し困惑しながら、とりあえずその理由を聞いた。
「え、なんで?」
「クロに見せつけるから!スガちゃんと仲良くなったぞって!」
「クロって主将だった人?なんか恥ずかしいなー。」
「いいからいいから。ね、撮ろう?」
首をかしげて、ね?と笑って聞いてくる様子は、男ながらに可愛い。思わずうんと言わされそうになる。
夜久はけっこう強引なところがあるが、それが嫌だとは思わなかった。その明るさはむしろ夜久のいいところだと感じているくらいだ。
大地とも旭とも違うタイプの夜久は、新鮮で一緒にいて面白い。
ちょうど通りかかった同じ学科の友達を捕まえて、夜久が携帯を渡した。
友達は、俺たちから少し距離をとって、それを顔の前に持ち上げてお決まりの掛け声を一つ。
「はい、チーズ!」

ピローン。
「あ、やっくんからメールだ。」
「・・・やっくん?」
「うん、音駒でリベロだった奴・・・あ、写メついてる。」
旭と三人で、食堂で昼食を食べ終えて校舎の方へ戻っているときだった。歩きながら携帯をいじっていた黒尾がつぶやいた。
リベロだったヤツ、と聞いて、昔の記憶を引っ張り出した。これはついこないだもやった作業。
なぜなら、この前スガからそんな内容のメールがきていたからだ。こちらも黒尾のことを返信したら、驚いていた。
そこで、ふっと黒尾が笑みをもらした。目元が一瞬優しくなるのが分かった。いつもこんな顔するのか、ちょっと意外だ。
思わず不躾に見ていると、黒尾が「見る?」と言いながら携帯を渡してきた。
「え、見ていいのか?」
「うん。だって写ってるの、やっくんとそっちのセッターだし。」
「・・・は?」
黒尾に渡された携帯の画面には、音駒のリベロと肩を組んでピースサインをするスガがいた。
ああ、そういえばこんな顔してたなとリベロの顔を見て納得する。でも、その横のスガの顔を見ると、なんだか少し胸の辺りが重くなった。
柔らかい笑顔は今までずっと見てきたそれと変わらないのに、こうして画面越しに見るとなんだかすごく遠い人のようにも思えた。
知らないスガが、増えていく気がして、なんだか焦るようなジリジリした胸の痛み。
「この写メ、お前も要る?」
携帯を眺めていたら、黒尾が突然そんなことを言った。なんでそんなことを言うのか分からず、は?と訝しげに見返した。
「は?要らねーよ。」
「ふーん。」
何か含みを持たせる言い方が癇に障ったので、自分より頭一つ分上にあるツリ目を睨んでやる。
「何が言いたいんだよ?」
「いやー、大地クンは素直じゃないなと思ってー。」
「気持ち悪い呼び方すんな。」
絡んでくる黒尾とイライラする俺の横で、反対隣の旭はというと。
もう関わりたくないって感じであさっての方を向いていた。このやろ。
黒尾は素直じゃないと言ったが、どう考えたって要らないだろそんなもの。
自分以外のやつと、楽しそうに笑う写真なんか――
そこまで考えて、ため息を吐いた。胸がジリジリする原因に自然といきついてしまった。
たった一枚の写メで、こんな風になるとか。確かに余裕ないな、俺。
「幸せが逃げちゃうぞー?」
頬をぷすっと刺されて、イライラが更に高まる。思わず拳を握ってしまっても仕方ないだろう。
「もうホントいいから黙ってお前。」

――そうやっていっつも喧嘩してるから、周りの人に見られるんだけどな。
二人は気付いてないんだろうけど。
隣の二人をそっと横目でチラ見してから、旭は大地以上にため息を深く吐くのだった。
**********************************
※もう一枚は、バイト中の旭さんと海さん。
「海、手伝おうか?今ホール忙しくないし・・・」
「ん?いや大丈夫。ありがとうな。」
キッチンにまで気をつかう旭さんと、自分の仕事は黙々としっかりこなしていく海さん。
旭さんは海さんが好きなので、何か力になりたいって思うんでしょうね。
海さんはその気持ちをくんで、自分で仕事するけど旭さんの申し出にいつもありがとうって言ってくれます。
海さんマジ男前です!海さんに夢みてます・・・内面も男前なスタイリッシュ坊主に違いないと^^^^!
ここまでお付き合いくださりありがとうございました!
(大菅っぽいです、ご注意!)
********************************
「ね、スガちゃん写メ撮ろう写メ!」
それは突然の申し出だった。
携帯をいじりながら、夜久がぱっと顔を上げる。
俺は少し困惑しながら、とりあえずその理由を聞いた。
「え、なんで?」
「クロに見せつけるから!スガちゃんと仲良くなったぞって!」
「クロって主将だった人?なんか恥ずかしいなー。」
「いいからいいから。ね、撮ろう?」
首をかしげて、ね?と笑って聞いてくる様子は、男ながらに可愛い。思わずうんと言わされそうになる。
夜久はけっこう強引なところがあるが、それが嫌だとは思わなかった。その明るさはむしろ夜久のいいところだと感じているくらいだ。
大地とも旭とも違うタイプの夜久は、新鮮で一緒にいて面白い。
ちょうど通りかかった同じ学科の友達を捕まえて、夜久が携帯を渡した。
友達は、俺たちから少し距離をとって、それを顔の前に持ち上げてお決まりの掛け声を一つ。
「はい、チーズ!」
ピローン。
「あ、やっくんからメールだ。」
「・・・やっくん?」
「うん、音駒でリベロだった奴・・・あ、写メついてる。」
旭と三人で、食堂で昼食を食べ終えて校舎の方へ戻っているときだった。歩きながら携帯をいじっていた黒尾がつぶやいた。
リベロだったヤツ、と聞いて、昔の記憶を引っ張り出した。これはついこないだもやった作業。
なぜなら、この前スガからそんな内容のメールがきていたからだ。こちらも黒尾のことを返信したら、驚いていた。
そこで、ふっと黒尾が笑みをもらした。目元が一瞬優しくなるのが分かった。いつもこんな顔するのか、ちょっと意外だ。
思わず不躾に見ていると、黒尾が「見る?」と言いながら携帯を渡してきた。
「え、見ていいのか?」
「うん。だって写ってるの、やっくんとそっちのセッターだし。」
「・・・は?」
黒尾に渡された携帯の画面には、音駒のリベロと肩を組んでピースサインをするスガがいた。
ああ、そういえばこんな顔してたなとリベロの顔を見て納得する。でも、その横のスガの顔を見ると、なんだか少し胸の辺りが重くなった。
柔らかい笑顔は今までずっと見てきたそれと変わらないのに、こうして画面越しに見るとなんだかすごく遠い人のようにも思えた。
知らないスガが、増えていく気がして、なんだか焦るようなジリジリした胸の痛み。
「この写メ、お前も要る?」
携帯を眺めていたら、黒尾が突然そんなことを言った。なんでそんなことを言うのか分からず、は?と訝しげに見返した。
「は?要らねーよ。」
「ふーん。」
何か含みを持たせる言い方が癇に障ったので、自分より頭一つ分上にあるツリ目を睨んでやる。
「何が言いたいんだよ?」
「いやー、大地クンは素直じゃないなと思ってー。」
「気持ち悪い呼び方すんな。」
絡んでくる黒尾とイライラする俺の横で、反対隣の旭はというと。
もう関わりたくないって感じであさっての方を向いていた。このやろ。
黒尾は素直じゃないと言ったが、どう考えたって要らないだろそんなもの。
自分以外のやつと、楽しそうに笑う写真なんか――
そこまで考えて、ため息を吐いた。胸がジリジリする原因に自然といきついてしまった。
たった一枚の写メで、こんな風になるとか。確かに余裕ないな、俺。
「幸せが逃げちゃうぞー?」
頬をぷすっと刺されて、イライラが更に高まる。思わず拳を握ってしまっても仕方ないだろう。
「もうホントいいから黙ってお前。」
――そうやっていっつも喧嘩してるから、周りの人に見られるんだけどな。
二人は気付いてないんだろうけど。
隣の二人をそっと横目でチラ見してから、旭は大地以上にため息を深く吐くのだった。
**********************************
※もう一枚は、バイト中の旭さんと海さん。
「海、手伝おうか?今ホール忙しくないし・・・」
「ん?いや大丈夫。ありがとうな。」
キッチンにまで気をつかう旭さんと、自分の仕事は黙々としっかりこなしていく海さん。
旭さんは海さんが好きなので、何か力になりたいって思うんでしょうね。
海さんはその気持ちをくんで、自分で仕事するけど旭さんの申し出にいつもありがとうって言ってくれます。
海さんマジ男前です!海さんに夢みてます・・・内面も男前なスタイリッシュ坊主に違いないと^^^^!
ここまでお付き合いくださりありがとうございました!
PR
→ Comment